理事長所信

 

 

 

 

    Positive Active Creative

 

         ~ 愛するもの すべてのために ~

 

 

 

    第48代理事長 

 

  森 宗倫  

 

所信

 

 平成という一つの時代が終わります。世の中には技術の進歩に伴って次々に新しい商品やサービスが数多く生まれるようになってきました。その変化や技術の進化のスピードも年々速くなってきています。それらの主な要因はネットや流通・決済の仕組みが変化しているからであり、このように社会の仕組みが変化すると情報やモノの流れが変わって顧客を失い、今までやっていた事業が急激に古くなり、今までの技術やサービスが時代についていけなくなってしまうことが多くなります。

 

「ロボットやAI(人工知能)は人間の仕事を奪うのではないか」というフレーズを耳にする機会も増えてきました。「AIは人間の敵か味方か」という議論には永遠に答えが出ないかもしれませんが、「世の中は変化し続ける」というのは疑いのないことです。時流を読んで変化を恐れず、変わり続ける環境に合わせて我々も変化し続けなくてはなりません。そのためには過去から積み上げた自身の価値観には無い、別の価値観を受け入れるポジティブな気持ちが必要です。

 

1972年に創立した大東青年会議所は本年48年目を迎え、再来年度には50周年という節目の年を迎えます。これからの3年間には、その後の運動展開に繋がる更なる強固な礎を築く使命があります。今一度、これまでの大東青年会議所の軌跡を振り返って検証をおこない、変わり続ける世の中や環境に合わせて時流を読み、古き良きものを継承しながら新しいものを創造する。そして未来へ向けて持続可能な組織であり続けるため、様々な仕組み作りをおこなっていくことが本年度の使命であります。

 

 

 

 

 

~愛する地域・愛する人のために、

 

常にポジティブな気持ちで行動し未来を創造しよう~

 

 

 

【総務広報を通じて共感を得よう】

 

青年会議所はどこからの補助金にも頼らない独立自尊の団体であり、会員からの会費に基づき運営をおこなっています。そのすべてのルールを明確に定め、運動指針や活動予定・前年度の活動報告を総合基本資料に記載しています。そして会員一人ひとりの権利である議決権を総会で行使することにより、1年間の運動指針の承認と進むべき道筋の確認をすることが出来ます。組織運営を遂行していくうえで総務はJC運動の要であり、円滑な総会運営と日々の地道な活動記録や発信をおこなう必要があります。

 

また、大東青年会議所が今後地域社会のオピニオンリーダーとしての役割を果たしていくには、組織としての理念と私たちメンバー個々の志を常に高く掲げ続け、それらを活動・運動を通じて地域の方々に伝え続け、共感と参画の輪を広げていくことにあります。私たちは市民としてJAYCEEとして、常に明確な「まちの未来を創造する言葉と行動」を発信し続けなければならないのです。そして事業の告知や会員拡大のPRとともに、常日頃から「大東JCここにあり」と地域住民に向けて我々の存在意義を発信し続け、我々の存在や運動に共感を得続ける必要があります。

 

 

 

 

 

【地域社会全体で子どもたちのドリームサポーターになろう】

 

地域の課題を解決し新たなまちづくりをおこなうのは我々の責務ではありますが、未来のまちを担うのは地域の宝である子どもたちです。しかしながら文部科学省の「現代の子どもの成長と徳育をめぐる今日的課題」によると、現代の子どもたちは自尊感情が低く、将来への夢を描けないという傾向が見受けられます。未来を担う子どもたちには未来に向けたポジティブな気持ちと未来を開拓し続ける強い想い、そして、実行し続ける力を持った大人に成長していただきたいと願います。

 

一人ひとりが持つ夢に向かって今出来る小さな目標を立て、一つひとつ達成していくことに意味があります。誰もが目標をたてないといけないというのではなく「これが好き。こうなりたい。」という想いを明確にすることが夢を持つことに繋がり、実際の行動に繋がります。人は嫌いなことや面倒なことは敬遠しますが、好きなことに対しては無意識に行動し続けることが出来る特性があります。そして地域の人々が子どもたちの夢に共感し、応援し続けることが出来る仕組みを作れば、夢に向かって大きな推進力をもった子どもたちがまちにあふれ、このまちの未来は明るくなります。

 

 

 

 

 

【定住人口の増加に向けて】

 

日本創成会議・人口減少問題検討分科会が2014年にまとめた提言によると、人口減少により2040年までに全国の約半数にあたる896もの自治体が消滅する可能性があると発表されました※1。わがまち大東市はその消滅可能性都市には含まれませんが、大阪府下では14もの市町村が消滅する可能性があると言われており、人口減少による影響は消費市場の縮小だけではなく、その地域に住まう人々の経済力の低下に繋がり地方自治の維持が困難になる状況を生み出します。

 

持続可能なまちづくりに向けて域内消費を拡大させるためには、観光客等の交流人口を増大させるか、定住する人口を増やすかという2つの政策をおこなう必要があります。大東市は都心に近く緑も豊かで中小企業を含めた事業所も多く、とても住みよいまちです。そして他市から通う学生や勤労者が多く、「観光客等以外の昼間の交流人口」が多いという特色があります※2。そこで昼間の交流人口に着目し、他市から通う人々がこのまちの魅力を知り、このまちに住んで仕事をしたいと思えるようになるサイクルを作ることが出来れば、定住人口の増加に繋がり地域での経済活動が増えて持続可能な都市となります。未来を担う人びととともに、このまちの魅力とこのまちに住んで働くことについて考える機会を、地域社会全体で作り上げていく必要があります。

 

 

 

 

 

【交流という機会を活用しよう】

 

現在我々が安全かつ平和に住み暮らしていけるのは先人達がこのまちの礎を作り上げてくださったおかげであり、これから先の未来に向けては我々が先頭となって未来を作り上げていく責任があります。今日まで大東青年会議所の礎を築いてこられた先輩諸氏との交流の機会を作り、代々受け継いで来られた良き伝統や歴史・知識や経験に触れることで、今後50周年に向けた大東青年会議所を未来に繋げる機会を提供します。

 

また、北河内地域には志を同じくする6つのLOMがあります。スケールメリットを活かした事業を企画立案し、他のLOMとの価値観や知識の違いを互いに持ち帰り、志を同じくする同志として、良きライバルとして切磋琢磨し成長をしていきます。

 

 

 

 

 

【ともに活動する同志を増やそう】

 

青年会議所の存在や活動が広く地域の人々に知られているのであれば、おのずと入会希望者が集まってきますが、そこに至っていないのであれば地道な会員拡大運動が必要となります。

 

「質」なのか「数」なのかという議論は尽きませんが、JC運動をより一層推進するためには、まずはより多くのメンバーを運動に巻き込むことが重要となります。志の高い活動をおこなう同志を増やすためには、担当委員会だけでなくメンバー全員が青年会議所への想いやその素晴らしさを伝えることにより、地域課題を解決する熱い思いを持った多くの青年の入会促進を続けなければなりません。その後、青年会議所の事業実施に至る過程で得られる学びの機会や体験・経験を存分に与え、会員の資質向上を図ります。

 

 

 

 

 

【メンバーの動機を大切にしよう 次世代のLOMの姿を考えよう】

 

メンバーの青年会議所への入会動機は様々です。年会費を払い、自分の時間を使う以上は入会することで自分が何かを得たいと考えるのは当然です。そんな多種多様な入会動機をもった入会者や候補者に対して、青年会議所の仕組みやスケールメリットを、メンバー全員が同じように明確に伝えることが出来ているでしょうか。担当委員会の得手不得手や能力に任せるのではなく、メンバー全員が同じレベルでおこなうことが出来るよう、候補者に対するアプローチツールの見直しと退会者を減らすべく入会後のオリエンテーションの仕組みを作り、本年度で実践・検証し次年度以降に残していきます。

 

また、近年日本全国の青年会議所のメンバー数が減少する傾向の中、大東青年会議所の会員数は減少していません※3。このように会員数を保つことが出来ている間に、より一層メンバー全員の会員拡大に対する意識を向上させ、日本全国の他のLOMでの事例を調査研究し、会員拡大の在り方や組織運営等について様々な価値観を持つメンバー全員で議論する場を作ります。そして50周年を間近に控えた今、次世代のLOMの礎を次年度以降に繋いでいきます。

 

本年度は卒業予定者が多く、積極的に新入会員との交流や接点を増やし、卒業予定者の熱意や経験・知識を次世代に伝えていきます。

 

 

 

 

 

【地域経済をけん引出来る経済人を育成しよう】

 

わが国は世界が経験したことのない超高齢化社会に突入しつつあります。4人に1人が高齢者であり、生産年齢人口は減少の一途をたどっています。我々JAYCEEは地域社会をけん引する青年経済人として、限られた資源の中で新たな可能性を模索し、私たちのまちや経済を成長させていかなくてはなりません。

 

社会が成熟化し多様化している現在、企業に求められるのは失敗を恐れず果敢に挑戦し、新しい価値を生み出していく人作りと、そのような挑戦心が沸き起こる組織作りです。そして地域経済の視点で考えてみると、最近のインバウンドの増加などの経済状況を鑑み、地域特性を踏まえて今後私たちの地域でどのような産業を育成して実経済を盛り上げていくかを議論し、「明るい豊かな社会」の実現に向けての地域経済のビジョンを描きます。

 

明るい未来に向けて地域に魅力あふれる産業が生まれ、より多くの経済活動をおこなうことが出来る企業や経営者がこのまちで素晴らしい仕事を生み出し、地域経済が活性化されます。すなわち、このまちの生産性があがるということに繋がっていきます。

 

 

 

 

 

【出向という機会を、自らの成長とLOMの力にしよう】

 

青年会議所は学び舎です。会議を重ねて事業立案をおこないます。その事業立案の過程で、企画立案・会議運営・資料作成・コミュニケーション能力の向上に向けた訓練が出来る最高の教育機関です。そしてその運動はわがまち大東だけではなく、出向という機会を通じて、大阪府内・近畿圏内・日本国内・世界レベルで交流や自己研鑚が可能です。

 

今日までに出向先で健闘をされた先輩方の功績を知り、自分自身や大東青年会議所の実力を肌で感じるとともに、他の地域でJC運動に邁進するメンバーとの交流による人脈の拡大や、新しい知識や経験を得ることで出向者自身が成長することが出来ます。また、出向先で得られた人脈や知識は出向者だけのものではなく、大東青年会議所の運動そのものに活かされるものも多く、組織の貴重な財産となります。このように多くのメリットがある出向という機会を多くのメンバーに提供していきます。

 

 

 

 

 

【むすびに】

 

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。

 

言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。

 

行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。

 

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。

 

性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

 

マザーテレサ 「5つの気をつけなさい」

 

 

 

「過去の自らの思考・言葉・行動の結果」が「自らの現在の姿」を作っています。すなわち「これから先の未来の自分」を作るのは、「現在の自らの思考・言葉・行動の結果」です。自分自身が今の自分に満足していないなら、まずは今の思考や習慣を変えるしかありません。

 

私が2013年に入会した時から現在まで、「JCしかない時代からJCもある時代になった」というフレーズをよく耳にします。さまざまな社会問題を解決するために、精力的に活動する団体や大きなイベントを企画する方たちが活躍されるようになりました。我々は青年会議所の存在意義を、これからも考え続けなくてはなりません。

 

1年間の担いを背負った委員長がこのまちをより良くするために、未来の子どもたちのためにと限られた予算の中で綿密な事業計画を作り、時には夜中までシミュレーションを重ね事業の実施をおこないます。事業が終われば検証し、次年度以降へ引き継ぎます。まさに、我々が青年経済人として会社で事業を作りあげるのと同じ動きを青年会議所活動でおこないます。

 

どこからの補助金にも頼らず、自ら捻出した費用と時間で、まちのため、子どもたちのために奮闘しながら前進し続ける、そんな青年会議所こそが地域の未来を創造します。

 

我々JAYCEE自身が、「愛する家族・愛する仲間が住むこのまちの、明るい未来を創造するのはJCしかない!」というポジティブな思考で、青年らしく行動を起こし明るい豊かな社会を作っていこう!

 

 

 

 

 

※1 2010年から2040年にかけて20~39歳の女性の数が5割以下に減る自治体を、消滅可能性都市とした

 

※2 地域経済分析システム(RESAS)データによる

 

※3 青年会議所は現在日本全国に696のLOMがあり、過去4年間で会員数が約5%減少している(2013年期首33,200人に対して2017年期首31,591人)。大東青年会議所の会員数は(2013期首年55人に対して2017年期首56人、2019年期首は約70名となる)会員数が減少していないLOMといえる。